@シェビートラック@
| 以前別のページで奴の両親からシェビートラックを貰い受けたのをお伝えした。 |
| さてそのシェビートラックだが,3/4d8シリンダーと馬鹿デカ。 |
| 当然燃費なんていう文字はこのトラックのオーナーズマニュアルにはない。 |
| 乗ってると162cmとこの国ではドチビの私も結構偉そうな気分にはなった |
| が,なにせ77年型(だったと思う)という当時でも超お古のトラックであった |
| のでいくら義父が手入れに気を配っていたといっても当然ガタがくるわけで。 |
| で,これまた当然のごとく奴と私がオーナーになった途端にガタのくること |
| 粋な鉄の塊であった。 |
| ベーカリーに勤めたその年のクリスマスイブに,仕事が終わり雪までチラホラ |
| 積もり始めた中をスーパーでクリスマスディナー用の食料品を買い込んで |
| トラックに積み込み雪が積もりきって坂を上り切れないうちに帰ろうと |
| 家路へ急いでいたのだが・・・・・・・・ |
| その途中の私道に差し掛かったところで,なんと |
| プッス〜ン・・・・・・ |
| といったっきり動かなくなってしまった。あわててブレーキを踏んで止め |
| 坂になっていたのを利用して後ろへ転がしながら道の脇へ寄せて駐車する。 |
| 咄嗟に思ったのが『ガス欠』。 |
| いつも燃費が悪くタンクだって半端じゃないデカイのが両脇に二つもついて |
| いるトラックには当然タンク4/1くらいしかガソリンを入れない奴と私。 |
| しかしゲージも壊れているらしく,4/1の燃料のところを示したままになって |
| いてそれに騙されていたらしい。ややこしいじゃね〜の。 |
| で,雪の降るなか意を決して徒歩で近くのガソリンスタンドへ・・・・・ |
| そこでタンクを借りて(通常は37ドルからのまさか料が必要。タンクを返す |
| ときに戻される)戻った。 |
| ガソリンをトラックのタンクに入れてエンジンをかけてもまるで反応なし。 |
| なにがなにやら原因もわからないので奴が当時の仕事から帰ってくるまで |
| トラックはその私道脇へ放置。で,雪の降るなか食料品のビニール袋を |
| 両手に手提げながらその重さで指に食い込むのを『いででで〜』と約30分 |
| かけて(なにぶん坂道だったから)家についたのである。 |
| 帰ってみると1歳ちょっとだった飼い犬のくまを奴が出勤の際に家の中へ |
| 私が帰ってくるまでの1時間ほどだからと置いておいたのをわすれていた。 |
| しかし私は大幅に遅れていたのである。トレーラーの中はもうボロンボロン。 |
| オマケに思い切って買ったばかりの10ドルの目覚しまでもが角に大きく |
| 味見の跡を・・・・・・・・・・。今でもその目覚し大活躍中である。 |
| さてこのトラック,それいらいあれだこれだの問題や故障でまともに走って |
| いたことなんて通算してほんの数ヶ月のあいだだけ。 |
| ブレーキ,スターター,キャムシャフト,メンテナンスと上げたらきりがない。 |
| 故障の度に道端で立ち往生したのは使っていたこの私。 |
| スターターを取り替えてもらったまたすぐ後にまた調子が悪くなり始めた |
| のを最後に500ドルでちゃんと調子を説明して売り飛ばしたのはおととし。 |
| 肩の荷がいっぺんに降りたのはいうまでもないこと。 |
| が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
| なんとその時点でちょっと車の修理を分かっている人間であれば直せるような |
| マイナーなことが原因であったのである。 |
| バイヤーだったおじさんも『ほんとに500でいいの!?』と事情は知っていた |
| にもかかわらず何度もきいていた。見た目は奇麗だし。 |
| しかし,しまったまずかった!と思ったことはない。 |
| もうあんなトラックいりまへんわ〜・・・。 |