@事件その2@
| 朝五時半だったとおもう。 |
| いきなりそんな時間にドアを乱暴に開けて帰ってきた私に奴の一言, |
| 『なんじゃぁ〜・・起こすなよぉ〜,何しに帰ってきてんじゃぁ』 |
| 後でしばこう,かまってられな〜い。110番するのよ! |
| 911よ!911!!そういやその頃『レスキュー911』とかいう番組あったな。 |
| それでも眠りの浅い奴は起きてきて『何してんだよぉ』とわずらわしい |
| ったらありゃしない。『あのね!事件よ!事件!入ったの!入ったのよ! |
| わかるか!?言ってることが!?』と支離滅裂に受話器を取り上げ |
| 9・1・1する。 |
| しばらくして繋がり『お待ち下さい』・・・・???なに・・・???? |
| しかしまたすぐ繋がった・・。『どうしました?』 |
| 『あ,あの!事件なんです!仕事中誰かに押し入られて!いま自宅から |
| かけてます!仕事先のアイランドベーカリーに行ってください!!』 |
| と言いたかったはずなんだけど言葉がぎこちないのとコーフン状態なのとで |
| 『自宅からです!!アイランドベーカリー行ってください!!』 |
| とかなんとかもう目茶苦茶・・・・・。その上未だ事体の緊急を察しない奴が |
| 電話中だっていうのにウダラウダラとネチこく詰問してきているときた・・。 |
| あのな,いい加減ことの大事に気付け,趣味で110番しとるのと違うぞ・・。 |
| 『お前,押し入りってそんな訳ないじゃんか。またなんかと見間違ごたんと |
| ちがうかぁ?』想像を絶する軽い考え・・役立たずな奴であった。 |
| あのな,あんたと電話の向こうと2人に説明してる暇ナインだよ!!うせろ!! |
| すっかり電話口でもめている奴と私に電話の向こうでは『・・・・・・・・・・・・・』 |
| ついに奴が『あ〜!俺がかわる!』と説明しだしたのはいいが, |
| 『本当かどうか一応覗きに行ってほしい』くらいの言い方・・。 |
| そうそう,朝の5時半に仕事抜け出して『強盗さわぎ』で人脅かすのが趣味 |
| なんだよね,わたしって。 |
| んなわけないやろ〜!! |
| ほんまに入ったいうとるやろがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ! |
| それでも一応は警察官2人に現場に行ってもらうことになって安心。 |
| しばらくして私も現場に向かう。仕事もやりかけだし。 |
| それに事情聴取というのがある。あ〜あ,仕事終わらないなぁ・・。 |
| 警察が現場を調べたところによると,犯人は店の表のドアを蹴破って |
| 侵入し店内を物色のあとカウンターにあったキャッシュレジスターを |
| そのまま担いで逃走したということ。ほんとカウンターのレジなくなってる^^。 |
| 直ちに現場で事情を聞かれる。『何時ごろ?』『顔みたか?』『背丈は?』 |
| 『頭髪は?』『年齢は?』『人種は?』とお決まりの質問。 |
| それに素直に答えた後,店のオーナーに電話。 |
| 旦那の『元配達のおっちゃん』(後任がもういた)が出る。 |
| いろいろ説明したんだけど,ど〜も『店開けないと』とか『いつまでかかるの』 |
| とかそういう発言ばっかり。へーへー,大丈夫でしたよわたし。 つづく |