@住めば都?@
−バトル3−

このトレーラーに移り住んでからつい数年前までいつも春の季節になると毎年のように
悩まされていたのがラットもさる事ながら実は『アリ』。そう,あの『アリさん』。
とにかくあのアリたちの団体行動の要領の良さには唸ってしまう。
 
まず,スカウト隊を出張させて食べ物の在り処をつきとめる。で,スカウト隊が巣に帰り
情報をリーク。そうなるともう歯止めが効かない。最初『あらら,アリだ〜』なんて2,3
匹を見付けて言っていたのがたちまちトレーラーの底から床上浸水のようにザワッ・・
とそこらじゅうの隙間という隙間から湧いて出てくるのである。
 
アリホイホイなんて効き目なんかありゃしない。そのうちに台所のカウンターの上にゾロ
ゾロ出てくる,食器棚に群集でタムロしている,どこへ目をやってもアリだらけとなり
挙げ句の果てには料理の中にも混入する始末。
料理にアリを見付けたのをきっかけにゴルゴに変身した私を責めることは出来まい(笑)。
で,アリ駆除のスプレー殺虫剤を使うわけだが,これが『パインの香り』と称するわりには
その香りのまぁキツイことキツイこと・・・・。パインの木の香り(まあ,森の香りというのと
一緒で怪しい香りには違いない:笑)の意味なのかどうなのか,あのニオイのキツさで
アリどころか大人一人殺れてしまいそうである。ま,その威力があってか否か殺虫剤を
吹き付けたところはそのまま2ヶ月は殺虫効力があり,あんなに群を抜いて大多数だった
アリ人口もすっかり息をひそめ今では春頃でもほんの数匹のスカウト隊らしき奴等を
見かけるのみとなった。
 
ねずみの話は前にご紹介したが,話し洩れがあったのでここでひとつ。
 
長女を妊娠していた頃のはなし。朝,ベーカリー出勤(その頃はもう昼勤になっていた)の
前に朝ご飯と思いあの牛乳かけて食べる超簡単のシリアルに手を延ばし,ミルクを
サッとかけてひと口ふた口・・・・・・・・・・・口に運んでいたのだが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふいに『じゃり・・・』というなんともいえない歯ざわりがしたのである。
砂とか石のような思いっきり不愉快なたぐいの感覚ではなかった・・。しかし『じゃり・・・』
である。思わずボールの中身に目をやると───────────────────
 
なんと,無数の小さなねずみのうん〇が・・・・・・
そう,こともあろうにネズ野郎のソソウをサンプルしてしまったのである。
普通の女性なら失神しそうな状況下のなか電話にかじりつき産婦人科医にパニック相談
していたのは私(笑)。初めての妊娠中だったし〜・・・。
今だったらクリーミーだっただのなんのって冗談めかして他人をパニックに陥れたりして
過去のサンプル体験を最大限に利用しているが,しかしポイズンを使うようにしてほんと
に良かったと思う・・・・今思い返しても。

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