@夢のトレーラーハウス@

馬鹿でかいもみの木の下のドライブウエイに車停めたら
長男のマイケル(当時9歳)が水まきしてた。
きさくな人見知りのない少年で「ようこそぉ〜」と大人なみの気取った挨拶。
水着のボクサーパンツいっちょ。今でもあのときの姿が目に焼き付いてる。
その彼ももう19歳。わたしの肩までしかなかったのに,大巨人。
玄関の辺りで義兄が出てきた,『遠いとこよく来てくれました』って。
右手だしたらあっちは両腕広げる・・。
はいはい,抱き抱きでしたね^^。ギュウギュウしんどいわ。
 
そんですぐ後ろに義姉の顔。大きな目が一段と印象的。
そういやお子達もみなずば抜けて目がでかい。
エリザベス(長女=当時7歳)にジョセフ(ジョーイ次男=当時4歳想像を
絶するワンパク児だった)もいたいた。
 
結構速攻で親しくなった。これから仲良くしてもらわないと・・。
 
ここまできてもまだトレーラーを最初にみたショックから立ち直れていなかった
私をみて奴が『中見て驚くかもしれんが・・』やと。
もうじゅーぶん驚いとるわい!アホたれめぇ〜。
 
奴の前警告通り・・中へ一歩足を踏み入れた途端,
あ,アゴが・・はずれた・・地面に落ちた・・。
なんと汚いこと・・いや,家人が汚くしてそうなったんじゃない,
古いのである・・壊れかかっているのだ。
とにかく廃屋といっていい状態・・。
義兄夫妻は売るつもりの簡易家屋としてそれまでは貸し出してたらしい。
もともと安く簡単に造られた建物に年期が意地悪に入って,
これって人の住む家かいな・・?
 
バスルームは見るもおぞましや・・。しかし義姉もよく頑張ってたな,
短期間住んでただけとはとはいえ・・。
 
『どう?気に入ってもらえましたか?』義兄夫婦は心配そう。
わたしが買ったんじゃないんだけどね・・。
『ええ,とっても』・・・・ソッコー地獄行きやな。
 
奴の一存とはいえわたしがお金出したわけと違うしねぇ・・。
一括払いだし(アメ買うのと違うんだが)・・。
ま,ここは奴の言う通りにしてここを出発点にどんどん頑張って
次の住む場所決めようではないか。
 
そして晴れてのお引越し。といってもわたしらはなんにも持ってなかった。
だから義兄夫妻がこれも彼ら所有の一軒家へ引越せばそれで終わり。
当座の持ち物やベッドなどは義兄夫婦から借り受けることに。
そして私と奴の共同生活の再開はこのトレーラーのモデルアップから始まった。

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