@慣れないこと@

 

この国へ引越してきた当時は慣れないことなんて
とにかく無視の一手を決め込み,『郷に入らば郷に従え』モードで
食事,言葉,考え方総てをまず受け入れるが如く猛突進してきた。
 
そんなこんなで10年が経ったが,そんな私でも最初の数年間もの間
なかなか慣れることが出来なかった習慣があったのである。
 
『室内に土足のまま入る習慣』がまさにそれ。
 
しかし,それはかなりの割合で住んでいる場所の置かれている環境
というのがその理由になっていることが確かだと思う。
 
舗装されていない私道に森の中。雨が多くてそこらじゅう泥まみれに
変わってしまう設定はまさにお座敷の日本人にとっちゃ,充分に
『引き』の要素を含んでいる。
 
それに編み上げ式の靴が主流のこの国である。一旦履いた靴は
一日最後まで脱がずに履き切ることでその怠慢な合理心をホクホク
と満たすのも常である。そりゃそうだわな^^。
 
そりゃ,裸足がいいといって休日にゃ日がな一日裸足の人だっている。
しかし奴なんかはどんなに外で靴をドロドロにしてこよーが,消極的な
靴の清掃行為ももったて尻にドアマットで,だだっ・・・と済ませては
トレーラー中に靴底に挟まった泥のコレクションを散布してくれている。
『ぬぎゃーいいんじゃないの?』『あ〜?脱がんぞぉ』(笑)
 
こんなのはまだカワイイ。
 
とにかく雨が降り続いたりすると,にわかに床の様子がとんでも
ない有り様になってくる。
 
自然を敵にまわすのである。勝てっこないのは当たり前。
 
一番コワイのがなんといっても放置糞。もち・ろん、犬の・・・。
それもホッカ盛りのお手前を踏んずけていながら知らずに(気ィ付けよな〜)
室内に入ってしまったときのあのパニックはまさに地獄絵。
 
だからこの辺の人間って野グソ(もち・・ろん、犬の・・・)を探知することが結構うまい。
潜在意識に叩き込んでいるんだろう。
 

 

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